「蓼科山日記」…その46「蓼科 杜鵑峡」
2020年6月29日 にしきの梟(フクロウ)
梅雨の貴重な晴れ間、ビーナスラインを茅野に向かい蕎麦屋みつ蔵の手前を右折して
すぐの茅野市指定名勝「杜鵑狭」を散策して来ました。
「杜鵑峡遊歩道のご案内」の看板が目印です。
杜鵑峡入口横の階段を登ります。
滝の湯川沿いの細い道を登って行きます。
草に埋もれた炭焼窯跡を過ぎると吊り橋が見えてきました。
橋を渡りきると河原に下る為には縄を使います。足元の岩は傾斜が有り濡れて滑るので、看板の注意書きに有るように高齢者等足に自信の無い方はここで引き返した方が良いと思います。
とても澄んだ綺麗な水が流れている渓谷の狭い道を進みます。
左側には見上げる程の岩壁が続きます…風が心地良い。
大雨で増水すれば通行は無理でしょう。
川沿いに急登になります。
登り切った所にあずまやがありました、ここで一休み。
出口までは歩きやすい林道です。
一周30分の遊歩道ですが、とても山深く静かな遊歩道です。
しかし川沿いの通行は足に自信の有る方のみにお勧めです。
★2枚目の写真「杜鵑峡遊歩道のご案内」の注意書きは大げさでは無く、真実でした。
リスの衣替え
2020年6月25日 にしき平 Y.K.
餌台にヒマワリやカボチャの種、クリやクルミを置いておくと頻繁に食べに来て 愛くるしいしぐさで心を和ませてくれるリス。
少し前から徐々に色が変わってきている。冬毛から夏毛に衣替えをしているのだ。真冬 冬毛のリスは色が濃く殆ど灰色で 耳が尖って見える。餌台に来るのを観察していると 手(前足)先、足(後足)先と頬のあたりから夏毛の茶色に変わっていく。
<真冬のリス>
気候による年ごとの違いや個体によっても違うであろうが 5月のGW明け辺りから変わり始めた。5月12日時点では耳はまだ尖ったまま、全体の色も灰色のままである。
<5月12日>
5月21日になると手、顔が大分夏毛に変わってきている。
<5月21日>
6月15日の時点で殆ど夏毛に変わってきていて 6月24日で後足全体が淡い茶色になって完全に衣替えし終わったものとみえる。
<6月15日>
<6月24日>
夏毛になると一回り小さくなってすっきりした感じに見える。
リスの場合 冬毛は枯れた気の色に紛れ 夏毛の茶色は木に葉がついて成長し始めた枝の茶色に紛れるようになる。シカも同じで冬毛、夏毛の色はリスと同じ色合いである。そういえば シカもこの時期にはもう夏毛に変わってきている。
秋になるとまた冬毛への衣替えがあるのだが あまり意識した記憶がない。おそらく 秋には木の実がたっぷり食べられるようになってあまり餌台にくることがなくあまり目にすることがないうちに衣替えが済んでしまっているような気がする。今年は少し気にすることにしよう。
春ゼミ
2020年6月7日 にしき平 Y.K.
コナシの花も散り始め今は春ゼミの大合唱が盛りを迎えている。
春ゼミと言われてもこの時期に来ることのない方にはなじみがないかもしれない。始めはカエルかヤギ? えっセミ? と思ったほど とにかく ガーゲーミージーゼー すさまじい声を出して合唱するのにびっくりしたものだ。太陽が出てくると一斉に鳴きだし、日がかげると途端にトーンダウンし、雨でも降ると殆ど鳴くことがない。
これだけの数が一気に現れて鳴き始めるくらいなので 気を付けてみているとあちこちにゼミの抜け殻がある。山荘のまわりでも タラノキの先の方に抜け殻があった。
<タラノキの抜け殻>
さらには 鳴いている成虫はいないかと探していると クリの木の上の方にも抜け殻が。
<クリの木の上の抜け殻>
で 肝心の鳴いているセミはというと かろうじて撮ることができたのが更に上の方。鳴いているかどうかは定かではない。
<春ゼミ>
セミの一生もはかないもので もう路上に落ち始めている。散歩していてワンコが踊り食いをするのだけはやめさせたいのだが....
「蓼科山日記」…その45「2020年5月蓼科の花」
2020年6月2日 にしきの梟(フクロウ)
蓼科高原の5月は花の季節の始まりです。
日当たりの良いところに最初に小さなフデリンドウが咲き始めます。
ハウチワカエデの可愛い小さな花です。
ミツバツツジはツツジの仲間では最初に咲き始めます。
5月の初めは天狗岳にはまだ雪が残っています。
忘れな草の青い小さな花はこぼれ種であちこちに増えていきます。
真っ白なエゾノコリンゴの大きな樹はとても目立ちます。
エンレイソウは大きな葉っぱにちょこんと小さな花が可愛いです。
今年もシジュウガラがベランダの巣箱で子づくりです。
最近朝早く親子でやってきます。
山野草のヤマブキソウです。
クリンソウも沢山咲き始めました。
クリンソウのそばでサクラソウもにぎやかに咲いています。
スズランは良い香りがするのですぐわかります。
ズミが満開です。
レンゲツツジの朱色は高原がぱっと明るくなります。
高い樹の上に目立たない小さな花が…アズキナシです。
タチツボスミレが足元に沢山咲いているので気を付けないと踏んづけそうです。
ウワミゾサクラは花でいっぱい。
5月の終わりになるとやっと蓼科山の頂上の雪も消えました。
遠く車山も霞んで見えます。6月にはもっと沢山の山野草が咲くでしょう…とても楽しみです。
餌のひとりシメ
2020年3月29日 にしき平 Y.K.
もう春と思った矢先の大雪。小鳥たちは餌を求めて餌台へ。ところが餌は降りしきる春の雪にどんどん埋もれていき シジュウカラやコガラなどの小鳥たちはなかなかありつけない。こんな中 少し大きめのシメは雪に埋もれた餌を掘り出して食べていく。埋もれた餌台を文字通りひとりシメである。掘り出してくれさえすればシジュウカラもありつくことができるのだが えばっているシメがいると寄り付けない。近くのコナシの木の枝でだまって待つだけとなる。
<餌台を独り占めするシメ>
<順番待ちするシジュウカラたち>
15~20cmほど積もったが やはりもうすぐ春 雪はどんどん融けていっている。
「蓼科山日記」…その44「高原はもう春」
2020年3月28日
にしきの梟(フクロウ)
東京ではすでに桜が満開、蓼科高原も雪が消え春を告げる便りが彼方此方に…
池の氷も溶け水も温んで来ました。
いつも一番最初に春を告げるのは小さなスノードロップ
蕗の董もニョキニョキ~
福寿草の黄色は鮮やかです。
小さな動物たちも賑やかにやってきます。
子鹿はびっくりして此方を見つめています。
蓼科山の頂上の雪も少なく成り穏やかな春のただずまいです。
桜ももうすぐです。
皆様も高原の春を楽しみませんか?
お手軽スノーシュー(7) 車山
2020年3月17日
にしき平 Y.K.
お手軽スノーシュー2年ぶりの第7弾は車山肩から山頂までのコース
今シーズンは雪が異常なほどに少なく 雪と遊ぶのは雪道での犬の散歩だけかとあきらめていたが 3月の後半になって思ってもみなかった積雪。これまで紹介しなかった車山へと向かった。
<車山肩>
蓼科の山荘辺りでは前日に10cm近くのサラサラの雪が積もったのだが 霧ヶ峰方面ではそれほどでもない。しかも異常気象による積雪の少なさで スノーシューで歩くにはやや少ない。それでも この日を逃すともう今シーズンはできないと思って登り始めた。車山の肩からの登山道は緩い登りでまさにお手軽コースではあるが この日は良く晴れてはいたものの風が強く雪も吹き飛ばされていく。下のほうは積もっていてもたかだか10㎝ほどであちこちに岩も顔を出していて 決していいコンディションではなかった。ロープで囲われた道路の端の吹き溜まりになった雪の深いところだとスノーシューで歩く快感がある。
強風のため時折地吹雪のようになったりしたが その見返りのご褒美はあちこちに見られる雪の風紋。
<風紋>
登ること45分ほどで頂上の観測用のドームが迫ってくる。この辺りは吹き溜まりになっていて積雪50~60㎝。ここだけはスノーシューがないと歩きづらい。
もう一つのご褒美は車山神社の鳥居越しに見える富士山である。少し雲が出てきたのと昼前の逆光のために写真ではわかりにくいが絶妙の向きである。雪煙も立っているのがわかるが南風とはいえ寒くてあまり動く気にならない。もちろん蓼科山から八ヶ岳、南~中央アルプス、北アルプスまで見渡せる。この日は晴れてはいても穂高以北の北アルプスは見えなかった。
<鳥居と富士山>
神社には御柱がしっかり立っていて四方の山々を従えているかのようである。
<御柱と蓼科山>
お手軽スノーシューとはいうものの風が強い上 日当たりが結構いいので雪は積もりにくい場所ではある。したがって雪の多いシーズンや大雪の後を選んで出かけるのがお勧めである。ビレッジから車山を見たときにブッシュがあまり出ていなさそうな時を選ぶとよいだろう。
「蓼科山日記」…その43「車山スキー」2020年2月19日 にしきの梟(フクロウ)
蓼科では珍しい2月の土砂降りの雨で今シーズンのスキーは終了と思っていましたが、前日の降雪
で思い切って車山スキーリゾートへ出掛けました。
ビーナスラインの道路はほとんど雪は有りませんでしたが、ゲレンデの雪は思いがけず良好でした。
さあ…車山頂上です。
頂上ドームの周囲にはほとんど雪がみられませんでした。
頂上からは八ヶ岳と富士山を望むことが出来ました。
左を振り向くと浅間山も遠くに見えました。
蓼科山の雪も大分少なく成りました。
今年は異常な暖冬で全く降雪が見られず、スキーは諦めていましたが、今年最初で最後のスキーを楽しむことが出来てとても嬉しく思いました。