蓼科、3度目の夏
ちょうど2年前に蓼科に山荘を購入してから3度目の夏です。最初の夏は7月に家財道具を搬入したあと、北海道に旅行に出かけたのですが、そこで椎間板ヘルニアを発症し8月末まで車椅子と松葉杖の生活を余儀なくされ、次に蓼科に来れたのは9月の終わりで、すでに秋になっていました。
山での生活に憧れてはいたものの、実際に生活するという点では全くの初心者でしたが、知り合いになったオーナー会の方々に山荘のメンテや薪作り、止水・通水などそれまでの都会生活では全く縁の無かった山での生活の知恵を教えていただき、なんとか最初の冬を乗り切ることができました。また、朝のテレビ体操、散歩、午後は薪作り、夕方には蓼科温泉という生活を続けたところ椎間板ヘルニアの症状(腰痛や足の痺れ)がすっかり良くなってトレッキングなどにも参加できるようになり、またスキーも楽しめるまでに回復しました。
昨年、2回目の夏は我が家の老犬が暑さに耐えきれず自分で立ち上がれないくらいに衰弱して、もう駄目かとほとんどあきらめかけていたのですが、急遽、家族全員(私と家内、老犬に2歳の猫)で蓼科に移動しました。全く起き上がれない状態だったのが、蓼科の気候と良い獣医さんにもめぐりあうことができてすっかり元気を回復しました。また、猫の方も山の自然になじんでしまって山荘の周辺を縦横に駆け回ってこちらがすっかり気に入ってしまったようです。蓼科は人間も動物も元気にしてくれるようです。
さて、かの老犬も一年を無事に過ごしてまた今年も家族全員で蓼科にやって来ることができました。これから9月末か10月の初めまで滞在の予定ですが、今年の夏はどんな夏になるのでしょうか。まず草刈りをして、次に煙突掃除をして、煙突に耐候塗料を塗って、朽ちてしまった門柱を立て替えて・・・、退屈しているヒマはありませんね。
2016年8月 小梨平 K.H.
想定と人災
年頭、私は蓼科ビレッジオーナー会の関東地区新年会(東京にて)に出席し、わたくしの“28年度のモットーを披露しました。「素直に長く生きる事」生意気に素直の語源(原点に戻って正直に)について説明させていただきました。蓼科の美しいこの素晴らしい環境の中、いろいろな世の中の出来事をTV・ラジオ・新聞・刊行物などでわたくしは山小屋で一喜一憂しておりました。
平成28年度、東日本大震災(2011,3,11、14:46)から5年目を向かえました。想定外の大地震、大津波は我が国未曾有の災難で大被害を蒙りました。為す術もなく想定外の出来事として、国は自然災害と位置付けております。誰の責任でもなく、安全に対する対応もすべて想定外の出来事として何ら人的責任は問われておりません。
されど、大震災、大津波を因として発生した(東電福島原子力発電所事故)は単なる想定外の出来事では済まされません。明らかに人災であります。
国家の機関として発足した事故調査委員会(黒田委員長)もはっきりと人災と認めております。(平成24年10月30日閣議終了)
思い起こせば図らずも事故発生直後の日経新聞(H23年3月13日)によれば「何重にも安全策は決められていたはず。このような原子力発電工場建設には基本設計の段階で、関係者が十二分に検討したはず」と論説している。
原子力発電所の不測の事態に対する安全策は何重にも検討して、工事着工以前に当事者が契約書に合意のサインをして初めて着工するものである。
果たして安全策を書き込んだ契約書はどこにあるのでしょうか。いまだに想定されなければならない安全策(シビアアクシデントの対応)が公開されていません。
国策として政、官、財、技術スタッフが共通の目標に向かってスタートした国家プロジェクトであるだけに想定の存在は明らかにしてほしい。想定が存在しなければ人災の責任も問うことができないでしょう。
現在も事故の全容解析・安全対策想定と人災のテーマも終息を向えていません。
願わくば「多くの人々の命と社会を守る」 お立場の方々!どうか「素直な気持ち」で前向きに解決に向かってください。お願いです。
2016年7月 朝日ヶ丘 T・H
注!全文公やけの刊行物・メディアなどからの情報で私が推測した思い込みの拙文不都合な部分はご容赦ください。
蓼科に住んで
蓼科に住んで5年 感じたことが二つある。一つは自然環境への関心である。
中でもシカの問題は身近でおきるため関心が高い。その数が増え森の下層植物がシカに食い尽くされているという話で、ジビエや町起こしだとそれらの肉を食べようという試みもあるが、それらの駆除捕獲されたほとんどが食べられず焼却か埋葬処分されていると聞く。その一方では高級フランス料理店では外国から輸入されたシカ肉が利用されている。シカによる生態系被害もひどいものであり、山へ登るたびにシカが嫌う食物以外全く育っていない森の姿は無残。シカが食べつくすことにより小鳥や小動物なども住みにくくなり山野草や低木だけでなく幼木までも食べつくしてしまう。
結果シカの食べない馬酔木やトリカブトばかり目立ようになる。ある大学の調査によると20年前と比べ森林内の昆虫が八分の一に減少したという。昆虫は森林内では花粉媒介や落ち葉・動物の死骸分解などの重要な役割を果たし、減少すれば森林全体の活性化が失われてしまい、下草も生えない薄暗い森になる。餌が足りなくなったシカは樹皮をかじり、里に下りてくる。戦後拡大農林政策のころ植えられたカラマツや杉、ヒノキが伐採されないままの森には増えすぎたシカを養うだけの力はない、その責任は増えたシカなのかカラマツなどを植えた人間なのか。
二つ目は人との交流である。挨拶を交わす程度や年賀状を交わす人数を除けば通常付き合いのある人数は50人から60人といわれており、退職をすればその数は大きく減少してしまうのがふつうである。蓼科に来てオーナー会に入り、その行事に参加、温泉、犬の散歩などで知り合い交流を深めたおかげでその数は以前と変わらないほどであり、これは私の大きな財産で蓼科の生活の大きな楽しみでもあります。
オーナー皆様の多様性
こぶし平 TM
春分も過ぎ、これからは春本番。聖光寺の桜ももう直ぐ開花でしょう。
二十四節気によれば、4月(卯月)4日は、清明、20日は穀雨と、天地万物の気が満ち、清く明らかになる時です。
気候変動の大きかった冬ですが、確実に時は春。蓼科高原でも、もうすぐ種蒔、野菜作りのスタートです。
今年は、気候同様、政治、経済もまったく予測困難。
泡沫候補と言われ暴言を繰り返したトランプ氏の人気を誰が予測したでしょうか? ほとんどの経済評論家が今年の株価の好調な予測をしました。しかし実際は、中国経済、原油安、EU難民問題等により予測に反し視界不良。
北朝鮮のミサイル問題、中国南沙列島問題、ISテロ問題等々による世情不安。
私ごとですが、お正月早々急性心筋梗塞での入院手術と、公私共に全く予測不能の状況です。家内からは、早く終活をして身辺整理をと催促の毎日。
この様な状況下ですので、今年は、一日一日を大切に、健康で楽しく過ごせればと思っています。 宜しくお願い致します。
ところで昨秋、白樺平Yさんに、生ハム作りを教えていただきました。私にとって、ベランダでハムを肴にワインを傾けるのは山荘生活至福の時です。今年は飲みすぎに留意しながら、楽しみたいと思っています。
山荘生活の楽しみ方は、各々多種多様。多様なキャリアーを積まれたオーナーのみなさまが蓼科の自然と文化を楽しむグループを作り、自主的な活動を進め
ていけばと思いますが如何でしょうか。
生ハム作り器具
例えば、
麻雀・囲碁倶楽部
男の料理倶楽部
手芸・編み物・草木染め倶楽部
コーラス倶楽部
田んぼ倶楽部
工作倶楽部
トレッキング倶楽部
環境保全倶楽部(伐採・植栽)倶楽部 等々
多様な趣味、価値観を尊重し楽しい山荘生活を過ごせればと思います。
そなへあれば憂いなし
2016.3 十文字平 SB
弥生三月春うらら、1年の中で一番気分がウキウキする時期到来と以前は思っていました、
最近はそれ程でも無くなってしまいました、一つは10年ほど前から患った花粉症が酷くなって来た事と2011.3.11発生の東日本大震災が影響しています、1995.1.17発生の阪神大震災で一部損壊の体験が毎年3月の東日本大震災報道で蘇るからです。
災害は忘れた頃にやって来ると言われていますが、最近は忘れる前に大災害が襲ってくる様です、中でも地震災害が一番恐ろしいと思います、30年以内に発生する確率、規模は東海87%・M8、東南海70%・M8.1、南海60%・M8.4、これらの大震災はいつ発生してもおかしくないと言われています。
国や地方公共団体からは、①一人一人の個人が出来る防災対策、②家の中の安全対策、③地震発生時の身の守り方、④津波警報・注意報への対応、⑤ライフライン停止や避難対策、⑥安否情報の確認方法を家族で決めておく、これら具体的な防災対策が発表されています、それを参考として一人一人が自分流の防災対策を立てる必要があると思います。
蓼科ビレッジは過去に災害発生後の避難所として活用された実績もありますし、何よりも過密な都会でない事から各防災対策も立て易い立地ではないでしょうか。
災害は絵空事ではなくて、必ず発生する事を前提として日常から意識して、対策を立てて置く必要があります、身近に実行出来る事からコッコッとやって行く事しかないと思います、正に『そなへあれば憂いなし』。